スペシャルティCROとして

設立の経緯と目的、そしてこれから

 スタットコムは、CRO(医薬品開発受託機関)です。
 なかでも、生物統計解析領域に特化した”スペシャルティCRO”として設立されました。

 設立当時(2004年)、前会長であり、東京大学健康科学看護学科疫学・生物統計学講座教授であった大橋靖雄先生は、すでに「生物統計家」を育成するために日科技連のBioSセミナーを立ち上げられていました。
 今でこそ「生物統計家」が職業として理解していただける場面も多くなりましたが、当時は、まだそこまで認知はされていませんでした。臨床試験デザインやサンプルサイズの設計・計算が行える「生物統計家」といえる方はアカデミアに若干名、製薬企業にも数名と、まだまだ少なかったのです。
 その「生物統計家」の職業としてのプレゼンスを確立させ、QOLを上げることを目指し、また加えて、「生物統計家」による質の高いコンサルテーションを受けたい方に、気軽に相談できる環境を提供するために、ベンチャー企業として設立された会社、それがスタットコムなのです。

 これまでも、これからも、スタットコムは、生物統計家や各専門家とのネットワークを構築し、医薬品、医療機器等の開発において、最高品質のサービスを提供することで、健康社会に貢献することを目指しています。

 スタットコムは、これからも最先端の統計解析理論に基づく統計解析コンサルテーションや、海外の医学・統計学の研究者とのコラボレーションなどのご要望にお応えできるよう、引続き質の高いサービスをめざします。
 その一環として、2024年4月より、東京大学大学院医学系研究科 松山 裕 教授を、当社技術顧問として迎えました。

松山 裕 技術顧問

 

東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻
生物統計学分野 教授 / 博士(保健学)

1992年 東京大学医学部保健学科卒業
1994年 東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 博士前期課程修了
1996年 同専攻博士後期課程中途退学、東京大学医学部 健康科学・看護学科 疫学・生物統計学教室 助手
1997年 東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 生物統計学分野 助手(配置換)
1997.11 東京大学学位取得 博士(保健学)
1999.8 ハーバード大学公衆衛生大学院 生物統計学講座 研究員
2000.8 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療統計学分野 助教授
2003年 東京大学大学院医学系研究科 健康科学・看護学専攻 生物統計学分野 助教授
2007年 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 生物統計学分野 准教授(配置換)
2013年 東京大学大学院情報学環・学府 准教授(配置換)
2014年 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 生物統計学分野 教授

研究テーマは生物統計学、臨床・疫学研究の計画と解析。
生物統計学、疫学、データサイエンスに造詣が深い。